続・雪うさぎ~その後の二人のラブラブなお話…のハズ?~
俺の剣幕に驚いていたのは雅だけじゃなかったと思う。

その場にいたクラスメイトだけでなく、HRを終えて帰り支度をしているほかのクラスからも、俺達の会話を聞きつけて野次馬が集まってきていた。

興味深げに俺達二人を見つめて何があったんだとコソコソ話しているのが聞こえる。

そんなに俺達のことが気になるのかよ。

だったらよく見ておけ。

絶対に雅に辛い顔なんてもうさせねぇからな。


「雅…愛してる。」


戸惑う雅の腕を強く握るとそのまま力任せに引き寄せた。

勢いで俺の腕の中に飛び込んでくる雅に胸の奥でざわめく愛しさと苛立ちをぶつけるように唇を奪う。

周囲からどよめきや悲鳴が上がった。


だけどそんなの構ってはいられなかった。


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