続・雪うさぎ~その後の二人のラブラブなお話…のハズ?~
待ち合わせの駅前の小さな公園へ着いたとき約束の時間を20分ほど過ぎていた。

雅と出かけるのに待ち合わせなんて初めてだから早めに出たつもりだったが、途中でおばあさんに道を聞かれて教えてあげたのが運の尽きだった。

何度口頭で説明してもわからない大きな荷物を持ったおばあさんを見たら必然的に俺の取った行動は一つだったと言う訳だ。

モチロン雅にはおばあさんを目的地まで送ってからすぐに行くとメールを入れたから、心配はしていないだろうけれど……。

心配でたまらないのは俺のほうだったんだ。

雅がナンパでもされていたらどうしよう。

不安で泣きそうになっていたらどうしよう。



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