続・雪うさぎ~その後の二人のラブラブなお話…のハズ?~
ちゅっ。

と軽い音を立てて雅の頬にふれると、雅の髪から柑橘系の香りがふわっと広がる。

うわ…やべぇ。離したくなくなって来た。

そのまま唇を首筋に滑らせたい気持ちをぐっと抑え、何とか雅を腕の中から解放する。

雅はホッとしたような笑顔を見せて、俺から離れると小さな声で
「もう、お父さんたちがいるのに…。」
と上目遣いで俺を睨むように言った。


……そうだった。


今日は雅のお父さんもいる筈だ。

こんな所を見られでもしたら…

いくら温厚なおじさんでも、俺、殴られるんだろうな。

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