続・雪うさぎ~その後の二人のラブラブなお話…のハズ?~
俺の脳裏を幼い頃涙を必死に堪え『待っている』と言った彼女の儚なげな笑顔が過ぎっていく。

再会の朝、俺が『泣いていいんだ』と言うまで約束を守り続け、泣かずに耐えていた震える細い肩を思い出す。


もう二度とあんな顔をさせやしないよ雅。


どんな些細な事からも俺は雅を護る為に日本に帰ってきたんだから…。


きっと今ごろ不安な顔をして俺を待ってい…


「何すんのよ!触らないで、このヘンタイ!!」


………なかった。


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