続・雪うさぎ~その後の二人のラブラブなお話…のハズ?~
そう、幼い頃から毎年ひな祭りは俺の誕生日をかねて両家が集まってパーティをしていた。

俺は子どもの頃から生クリームが苦手で、ケーキを食べられなかったのだが、毎年このバースディケーキだけは絶対に試食させられていた。

それが嫌で、毎年逃げ回っていたのを雅は良く知っているはずだ。

そのうえ、この大きなケーキにろうそくを立てて吹き消すなんてイベントをこの年になっても、みんなの前でやれって言おうものなら恥ずかしく死にそうだ。

頼むからそれだけは勘弁してくれ…。

昨日雅から電話を貰っておばさんからお呼びがかかったと聞いたときは、マジで一瞬寒気が走った。

おばさんにかかったら誰も反論なんて出来ないんだろうけどな。

俺は諦めたようにおじさんの顔を流し見た。

おじさんの目に同情の光が宿っていた気がするのは…

俺の思い過ごしか??

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