Realtime:kiss
『……近くにいんだよ、出て来れるか?』


急にしおらしくなる…


「今から?
えっ?まさか携帯鳴らしてからずっとうちの近くに居たの?」


『………』


キュン…やだ、急にドキドキして来た。


「あっ、上がってくればよかったのにゅい…」

あっ、噛んじゃったよ…

またからかわれる…


『……おま、本当に男心が分かんねえ奴だな、…へっ、部屋に上がったら、抑えが効かなくなるだろうが…』


「抑えが効かなくなるって、何の?」


『…………』


「蒼佑、君?」


『だから!だから…
その、何だ、その…取り敢えず、今回の事もだな、決着がつきそうだし…
ずっと会ってなかったし…
だから、その、だなぁ…
俺はだな、奈緒切れ状態がずっと続いててだな……

ああぁぁああ!

もお!分かれよなぁ!?だから!
今部屋に上がったらお前の事、無理矢理にでも抱いちまうっつってんだ!分かれ、馬鹿奈緒!』


…………


えっ……


えぇえ?えぇえええぇえぇえ!!







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