Realtime:kiss

日替わりランチを頼み、出された水を一口飲む。


はぁ、と、大きく溜め息をついて、昨夜の出来事を二人に話した。



「「・・・・・」」


ほらね・・・普通は引くよね、当たり前の反応だわ。


「奈緒、やっぱり頑張りなよ、イケるよ、絶対」


奈津紀の言葉に私は何言っているのか理解するのに時間がかかった。


「あの、お言葉を返すようですが、奈津紀さん、あなた私の話、聞いてましたか?」


つい、そんな事を言ってしまった。


奈津紀の話によると、昨日の3人は共に同僚で、驚いた事に、私達と同じ会社に勤務していた。

ただ、支社が違うからめったに社内で会うことはない。


年は二つ違いだけど、私達は同期入社らしい。


「だから何なのよ。同じ会社に勤めてると、あんな礼儀知らずな男にあんな事されても、それを受け入れなきゃいけない訳?」

私は奈津紀が、何が言いたいのか、さっぱり分からない。


「だぁからさぁ、話し、最後まで聞きなさいってぇ」

山中さんによると、あんのセクハラ野郎は入社後、仕事一筋で、全く女っ気が無かったらしい。






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