Realtime:kiss

あの容姿だから、言い寄る女子社員は後をたたないらしいが、当の本人にその気がなければ、どうなるものでもない。


職場でも、仕事以外で女子社員と会話している所すら、山中さんでさえ、見た事が無いらしい。

その碕岡蒼佑が私に興味を持った・・・


「だから、何よ!そんな事、聞かされたって・・・」


「あのね?昨日の事なんだけどさ?
私、碕岡さんと、一言も話してないんだよ。
奈緒が山中さんに絡んでた時、私の横に座ってたにも関わらず、一っ言もだよ?

だから山中さんの言ってる事、嘘じゃないと思うんだ」


「んな分けないじゃん、あのね?
ほんとはね?先週あたしここで、二人に奢らされた時、あの碕岡って野郎とあってるんだよ・・・」

私は先週の出来事も話した。


「初対面で、あたしの事、舐めるように全身見た後、お尻触ったんだよ?
誰がそんな話、信じるのよ」

「奈緒に奢って貰った日ねぇ・・・、って、あんたがあのメタボ君に振られた次の日ぃ?」

っっ!

声がデカいよ!

それに振られたは余計だっつうの!



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