Realtime:kiss
そんな蒼佑の一言一言が私をドキドキさせる。

居たたまれず、テレビをつけてみた。


テレビの中から笑い声が聞こえてきた。

私はチャンネルを変える事無く、そのまま見ていた、というか、見てる振りをしていた。



RRRR……


蒼佑の携帯がなって、ディスプレイに表示された名前を確認すると、私には何も言わず、リビングを出て行った。


別段取り分け気にもせずに私は、自身の上がりに上がってしまった心拍数を抑える事で精一杯だった。



「…お、なお?」

はっ……

「なっ、何?」

あぁびっくりした、いきなり声掛けられ、私は落ち着いた心拍数が一気に上昇するのを感じた。


「大丈夫か?風呂、どうする?」


「えっ?おっお風呂ぉ?」


あっ、声裏返っちゃったよ……


「ぷっ、何だよそれ」


「何でもないよ、蒼佑君、お先どうぞ?」


「…そっか?じゃ、お言葉に甘えて……先入るな?」


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