Realtime:kiss
そして、蒼佑は洗面所に行った。

はぁあ……

今からこんなんで、私、どうすんのよ…



しばらくして、スェットの上下に濡れた髪をワシャワシャ、タオルで拭きながら蒼佑がお風呂から上がってきた。


「お前も入って来いよ」

蒼佑がお風呂に入ってる間、私は下着や病院で一日着ただけのパジャマを用意していた。

だって、やっぱり下着とか鞄から出してる所、見られるの恥ずかしいし……


「じゃ、借ります…」


それだけ言って、私はそそくさと洗面所に向かった。



洗面所の扉は引き戸になっていて、私は後ろを向いたままで扉を閉める為スライドさせた。

「ってぇ…痛ぇって!」

「うわぁあ!びっくりしたぁ」

「お前、そうとうだな…
多分分かると思うけど、白のがシャンプー、黒のがコンディショナー、一回り小さいのがボディソープ、で、タオルは……
イヤじゃなかったら、そこにあるボディ用のスポンジ使え。
嫌だったら、この引き出しの中に入ってっから、適当に使え…
バスタオルもこん中に入ってっから…
分かったか?
浸かりすぎで逆上せんなよ?」




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