Realtime:kiss
ドキッ…
今度は上になってる私の右腕をゆさゆさ揺らす。
私はゆっくり寝返りを打ち、蒼佑の方を向いた。
「なぁお。何で俺の顔、見ねぇの?」
「ばか、見てるよ…」
なんて嘘…
こんな暗闇で、私がどこ見てるかなんて、分かる筈ない。
「おぃ、ちゃんとこっち見ろよ」
私は蒼佑の右手により顎を持たれて強制的に上を向かされた。
「ちょ、何す……」
瞑っていた目を見開いた時、すぐ間近に、10センチと離れない距離に、蒼佑の顔があった。
「暗くてどこ見てんのか、分からねぇとでも、思ったのか?やっぱお前は馬鹿奈緒だ」
息遣いが、蒼佑の息遣いをこんなに近くで感じるなんて……
「人間の目はさぁ、暗くなった一瞬は瞳孔の収縮がついて行かなくて見えねぇけど、少し時間が経つと暗さに瞳孔が開いて、見えるんだよ、ばぁか」
「そそそんなの、あたしだって、知ってるし!」
はぁ、また、言っちゃったよ、私のこの憎まれ口叩く口をどうにかしなきゃ…
今度は上になってる私の右腕をゆさゆさ揺らす。
私はゆっくり寝返りを打ち、蒼佑の方を向いた。
「なぁお。何で俺の顔、見ねぇの?」
「ばか、見てるよ…」
なんて嘘…
こんな暗闇で、私がどこ見てるかなんて、分かる筈ない。
「おぃ、ちゃんとこっち見ろよ」
私は蒼佑の右手により顎を持たれて強制的に上を向かされた。
「ちょ、何す……」
瞑っていた目を見開いた時、すぐ間近に、10センチと離れない距離に、蒼佑の顔があった。
「暗くてどこ見てんのか、分からねぇとでも、思ったのか?やっぱお前は馬鹿奈緒だ」
息遣いが、蒼佑の息遣いをこんなに近くで感じるなんて……
「人間の目はさぁ、暗くなった一瞬は瞳孔の収縮がついて行かなくて見えねぇけど、少し時間が経つと暗さに瞳孔が開いて、見えるんだよ、ばぁか」
「そそそんなの、あたしだって、知ってるし!」
はぁ、また、言っちゃったよ、私のこの憎まれ口叩く口をどうにかしなきゃ…