Realtime:kiss
「ふふふっ、あぁ、思い出しただけでもにやけるぅ、コホンッ・・・
“もう貰いましたよ?あなたとの素敵な時間を・・・
こんな所で言うのも何なんですが、あなたが気になって仕方ありません、どうしても、あなたの事が頭から離れません。
だから、・・・僕とお付き合いして頂けませんか?”
・・・きゃあ!恥ずかしい!」


・・・・・・・


奈津紀って、こんなキャラだったっけ?


「いやぁん、あたしも言われたいぃ!」


シラケてるのは私だけみたいて、奈津紀は恋する少女、陽子は夢見る少女と化している。

ダメだ。先に会社戻ってよう・・・




「あたし、先戻るわ」


それだけ声かけて、私はその場を後にした。







「只今戻りましたぁ」


「あっ、只今戻りました、お待ち下さい」同僚が受話器片手に手を上げている。


「咲宮さぁん、支社から電話ぁ、一番ねぇ」

ん?支社から?

私に?

「はぁい、ありがとう」

不思議に思いながらも外線ボタンを押し、電話に出た。


「お待たせ致しました、咲宮でございます」

「クククッ・・・すましちゃって・・・なぁにがございます、だよ」











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