Realtime:kiss
山中さんは腕時計に目をやりながら、少し困った顔をした。
「いえ、私も出社早々、朝からさぼる気は無いんで……いいですよ、休憩時間で……」
「ありがと、助かるよ、じゃ、社食で待ってて、後でね…」
山中さんは右手をヒラヒラさせ、事務所に入っていった。
「で、用って、何?蒼佑の事?」
私は黙って頷いた。
「……奈緒ちゃん、これだけは言っとくけど、君のせいとか、そんなんじゃないからね?
誤解のないように、聞くんだよ?」
「誤解がないようにって、実際問題、それが原因なんでしょ?」
私は回りくどい言い方をする山中さんにイラつき、声を荒げた。
「落ち着いて、奈緒ちゃん」
ぷいとふてくされて横を向く。
自分から山中さんに用があるって言っといて、矛盾してるけど…
「社長に直談判したんだよ、蒼佑の奴…
君が浅野に突き飛ばされ、病院に運ばれた日……
責任を取るって、辞表を提出したんだ……」
っ!!!!!!!
「いえ、私も出社早々、朝からさぼる気は無いんで……いいですよ、休憩時間で……」
「ありがと、助かるよ、じゃ、社食で待ってて、後でね…」
山中さんは右手をヒラヒラさせ、事務所に入っていった。
「で、用って、何?蒼佑の事?」
私は黙って頷いた。
「……奈緒ちゃん、これだけは言っとくけど、君のせいとか、そんなんじゃないからね?
誤解のないように、聞くんだよ?」
「誤解がないようにって、実際問題、それが原因なんでしょ?」
私は回りくどい言い方をする山中さんにイラつき、声を荒げた。
「落ち着いて、奈緒ちゃん」
ぷいとふてくされて横を向く。
自分から山中さんに用があるって言っといて、矛盾してるけど…
「社長に直談判したんだよ、蒼佑の奴…
君が浅野に突き飛ばされ、病院に運ばれた日……
責任を取るって、辞表を提出したんだ……」
っ!!!!!!!