Realtime:kiss
私の頭をポンポンと優しく叩きながら、シレッと言ってのける。

「まぁ何だ!あまり気負わず、ここで暮らしとけ。俺的には今すぐにでも、婚姻届にこう、サインしてだなぁ…提出したい位の気分だけど」


私は蒼佑の言わんとしている事が何となく分かり、ギュッと彼に抱き付いた。


きっと、自分の存在を私に重荷のような、そんなモノを背負い込んだと思ってほしくなくて、ちょっと冷めた風に悪吹いて見せたんだ。


「明日、どこ行く?最終で行くから丸一日一緒に居られるぜ?」


「どこにも行かなくていいよ…この家でマッタリしようよ…」


「フッ…奈緒も言うようになったじゃん?」


抱き付いていた体を少し離し、蒼佑を見上げた。


「言うようになったって…何かイヤラシい事考えてる?」


「おっ!?以心伝心かぁ?奈緒がその気なら……
今夜から…腰が立たなくなるまでヤリまくるか!?」




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