Realtime:kiss
あちゃあ…

ちょっと、やりすぎたかも……


「…ごめん…ちょっと度が過ぎたかも…」


「………」


「蒼佑ぇ、ごめんって…」


私は蒼佑の背中にしがみつき、肩越しに蒼佑の顔を覗き込んだ。

「プッ…」


!!!!!

また、やられた!?


「ホント、奈緒って単純なのな!?俺がそんなんで怒る訳ねえっつうの」


グイッと腕を引っ張られ、私は蒼佑の胡座をかいた脚の上に座る形で倒れ込んだ。


「ひねくれ者の奈緒ちんには、躾が必要と見た!」


「…ン……アン…」


深い深いキスが降ってきた…

唇を重ねたまま私は蒼佑の首に腕を回した。


蒼佑はニヤッと笑い、そのまま私を抱き上げた。


「いくら何でも、ソファじゃ、まだ寒いもんな」
なんて言う…


そっとベッドに降ろされ、真上に蒼佑の顔が迫ってくる。


素直に彼の唇を受け止め、必死について行く。


体を這う蒼佑の掌に酔いしれ、知らず知らずに口から零れる声に、蒼佑は肌に唇を押し当てた。


「いい声じゃん……もっと聞かせろよ……」



その後は所々意識が欠落していて、気が付くと外は白み始めていた…




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