Realtime:kiss
いつだって、むきになって雰囲気を壊すのは、私の悪い癖、ここはグッと堪えて、キッと蒼佑を睨むにとどめた。
決して家では、ううん、私の腕では絶対に作れない料理に舌鼓を打つ。
この料理はどうだとか、食材がどうだとか、そんな話をしながら食事を楽しんだ。
少し肌寒くなり、今度は二人別々にお風呂を頂き、その後、少しだけお酒を飲んだ。
二人肩を並べ、他愛のない話をしながら……
「そうだ!忘れてたよ、プレゼント、交換しよ!?」
すっかり忘れていたプレゼント、蒼佑は、一体私に何を用意してくれたのか、何だかワクワクした。
互いの鞄からそれを取り出し、交換した。
「おっ、香水かぁ…」
ラッピングを解いてパッケージを眺めながら目を細める蒼佑…
「ありがとな、奈緒」
良かった、喜んでもらえて……
「…開けて、いい?」
私は自分の手の中にある、小さな包みを開ける。
っ!!!!!