Realtime:kiss

「そん時の印象が最悪でさぁ、
いくら代役とはいえ、一応招待状ある訳だし、けど、あの女に言われたんだぁ」

『部外者は立ち入り禁止なんだけど』

・・・・・

「更にその後の台詞に、流石のあたしもカチンときた」

『この招待状、あなたの身体以上の価値があるの』


・・・・・


「あったま来てさぁ、中に入らずそのまま帰ったよ。
帰ったら帰ったで親に怒られるし、あの日の事は、忘れらんないよ、あたし」


メラメラと音が聞こえてきそうだよ、陽子・・・




駅前で陽子と別れ、街を少しブラブラした後、家に帰った。


翌日の月曜日、この日は仕事納めで、会社自体は午前中で終わる。


既に仕事を終えた者は各々のデスク周りをかたしていた。


私はと言うと、一向に請求書のチェックが終わらず、そんな輩を恨めしげに横目で見ながら必死で片付けた。


どうにかメドがついた頃、恒例の仕事納めの一本締めが行われる。







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