Realtime:kiss
「・・・奈津紀と、何かあったんですね?」

「ははは、実はね・・・で、また、頼めないかなぁ」

山中さんは、仕事はバリバリこなすらしいが、こと奈津紀の事となると、からっきしダメダメなんだ。


何が原因か、分からないけど、いつもの如く快諾する。


「いいですよ、その代わり、美味しいもの、お願いしますね?」

ちゃっかり報酬までおねだりしたりして。







山中さんが奈津紀を怒らせた理由・・・


『年始に俺の両親に会ってはくれないないだろうか』


女なら、その言葉の意味が理解できるはずであるのだが、奈津紀はその言葉に激高したらしい。


遠回しではあるが、山中さんは奈津紀に、将来的に結婚したいと意思表示した、んだと思う。


「なんで圭吾のご両親に年始から会いに行かなくてはならないの」


そう言った奈津紀の心情が私には分からなかった。




一体何を考えているのか、私にはサッパリ分からない。


陽子にも協力を要請した。


「お店は私に任せて」と言ってくれた陽子。



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