Realtime:kiss
俺には二つ違いの従兄弟いる。
死んだ父さんの姉さんの子供だ。
碕岡貴-サキオカタカシ-28歳
俺があの爺様に引き取られた時に初めて会った。
その時の驚きったらなかったぜ、なんせ俺にそっくりだったからな。
でも、似てるのは顔だけで、性格は全くの正反対。
叔母の圭子さんは俺の事も実の子供のように可愛がってくれた。
けど、大学3年のある日を境に、叔母さんと貴の姿を見なくなった。
俺は爺さんに尋ねた。二人はどこに行ったのかと。
『あんな外道共に食わす飯も無ければ、同じ空気を吸うこと事態、虫ずが走るわい!
お前は知らんだろうが、いい機会だ、教えてやろう、圭子はワシの本当の娘ではない、ワシの兄の娘でな、訳あって養女として迎えた。
しかし、あの女、ワシを裏切った・・・
23年間ワシを騙し続けておった。
いいか!?よく聞け!
貴の本当の父親は碕岡貴幸、お前の父親なんだよ』
俺は何が何だか分からず、ただ呆然とその場に立ちすくんでいた。
『薬で意識がハッキリしない貴幸を、あの女は・・・』