Realtime:kiss
で、調べてみると名義は蒼佑のお父様、貴幸さんだったけどもう亡くなられていたので、お爺様の所に連絡があり、お爺様はこの家を処分した。



本来なら息子である蒼佑が相続するべき物を、である。



「それでよかったと思っている。
爺様は俺がこの家を買ったことは知らない。
それでいいんだ」


クールというか、何というか……


「コーヒーでも入れてくるよ」


部屋を出て行く蒼佑を追い、私も和室を出た。


「えっ、あの、私……」


「何だよ、俺の入れたコーヒーは、何が入ってっかわかんねぇから飲みたくない、か?」


「!!!!!っ、だっ、誰もそんな事……」


「それとも、別の何かが欲しいのかな?」


そう言うと、ズリズリと私に迫ってくる蒼佑…


あっと言う間に捉えられてしまった私……


前髪が私の前髪にかかり、私は自然に瞳を閉じた。



…………あれ?あれれ?


「プッ……間抜けな顔だな…キスでもされると、思ったのか?エロぉい奴、お前、飢えてる?」



ひぇえええぇぇ!!!!




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