Realtime:kiss

でも、よかったよ。


まだ間に合うもの、深みにハマる前で、本当に良かった。


あっそうだ、奈津紀や陽子に連絡しなきゃ…


まだ２３時を少し回ったところだから、もしかしたら、奈津紀、陽子んちにまだ居るかも知れない


。枕元に置いた携帯に手を伸ばし、奈津紀にラインを入れた。




《疲れた、今、どこ》


暫くすると、返事が来た。


《おつかれぃ
おば様の好意に甘えて、今夜は陽子んちお泊まりだよ～ん》


相変わらず、馬鹿っぽい文面だこと…


私は、今度は奈津紀の携帯を鳴らした。



『何々ぃ？はぶられて、悲しいのかぁ？なぁおちゃあん！』

電話に出るなり、馬鹿丸出しだし…


「バァカ、そんなんじゃないよ、心配してるかなぁって、思ったからさぁ？」


『うううん、心配したしたぁ！

で、で、でぇ？どうだった？』