今愛してるのはただ１人
保健室で寝ると時間は直に経ってしまう。
目をあければもう既に鐘は鳴っていた。あたしはいつの間にか寝てしまっていた。

起き上がってスカートのひれを綺麗に直してから保健室を後にした。

教室に戻るのがすごく恥ずかしかった。泣いてた理由。
やっぱり由紀に言わなきゃ駄目...?だよね。

そんな事を思っているともう教室は目の前。
あたしがドアに手をかけると

ガラッ！
急にドアが開いた。びっくりしたあたしは瞬間的に下を見てしまった。

「あれ?今迎えに行こうと思ってたのに!大丈夫?」
ふと顔をあげるとそこには軽く微笑んだ由紀だいた。

「ありがと!もう大丈夫!復活!」
あたしは満面の笑みで由紀に言った。

「ノート見せてあげるね。」
と、言ってあたしが保健室で寝ていた頃やっていた授業のノートを貸してくれた。
泣いていた理由。由紀は聞いてこなかった。あたしが言えないって事にきずいてたのかな?それとも知ってるのかな?

どっちにしても、あたしに泣いている理由について話してこなかった由紀はやっぱりあたしの親友だ!
とあたしは心の底から思った。

「ありがとう。」
と、言ってノートを受け取り必死で写した。

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表紙・目次

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