抱きしめたい
昼過ぎに起きたわたしは、カーテンを開け部屋の空気を入れ替える。


「輝、どこいくぅ?」


聞こえてきたのは甘える様な樹里の声。
昨日はお泊りだったらしく輝と樹里が腕を組んでわたしの部屋の前を通り過ぎようとしていた。


輝の彼女に対するホントの気持ちは分からないけど、わたしから見たらとてもお似合いのカップルだ。


「おはよう」


と声を掛けようとしたした時だった。


輝が私の方を向き、目が合ってしまった。




“ドキッ”





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