抱きしめたい
「あそこっスよ。」


指差す方向にハイツがある。


「キミの家近くなの?」


「アレ。」


指差す方向に俺の家がある。


そして再びハイツに目を向ける・・・凛の部屋に


「彼女ですか?ケーキなんか買っちゃって。
優しいんだぁ。」


冷やかす様に言う樹里。
それに照れたように返した言葉に俺は…




「目の前じゃキミ知ってるかな…
『小柳 凛』って言うんだけど。」




俺は…嫉妬に似たような感情を抱いた。




< 28 / 58 >

この作品をシェア

pagetop