抱きしめたい
次の日の朝、朝食のパンが切れていた事に気付いたわたしは、まだ寝ている真吾を起こさないように、近くのコンビニへ買い物に出掛けた。


日中は汗ばむ位の温度だけど、早朝はまだ肌寒い。

両腕を擦るようにしてコンビニへ向かう。


早朝だけあって客は私以外誰も居なかった。

店内を探索し、買うものをカゴに入れていく。


静かな店内で買い物に没頭していると、


「凛、こんな早い時間に何やってんの?」


後ろを振り向くとそこには輝が立っていた。




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