抱きしめたい
しばらくして家が見え始めた頃、凛のアパートの前に凛の彼氏らしき人が見えた。

凛に言うと、不思議そうに男の元へ走って行った。



今まで俺の隣で笑ってたのに・・・



彼氏の元へ走っていく凛の後姿を見つめながら淋しさを覚えた。


2人に近づくと何やら険悪なムードになっていた。

凛は俯いていて、彼氏は真っ直ぐに凛を見ている。


そして彼氏が俺に気付いた。


「あぁキミ…もしかして凛と一緒だった?」



俺を見る目はとても鋭かった。

嫉妬している男の目・・・


それ以上のモノを感じた。





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