抱きしめたい
―第3章―

始まり

―凛―


真吾の嫉妬心と言動・・・

わたしに向けられるなら耐えられた。

でも、輝に対して酷すぎる。


輝には申し訳ない気持ちで一杯だった。



部屋に戻ったわたしたち。

久しぶりに会えたのに重過ぎる空気。

真吾も口を開こうとはしない。



わたし達の喧嘩はわたしが謝って終わる事が多い。

例え納得出来ていない事でも…


何故なら今のようなこの重い空気が耐えられないから。

だから多分今もわたしの謝罪を待っているはず。



< 44 / 58 >

この作品をシェア

pagetop