抱きしめたい
グッ!!


「凛、どこ見てんの?」


あまりの痛さに輝の部屋から自分の腕へと視線が移る。


「し、真吾…ったい…離して。」


「どこ見てたか聞いてるんだよ?」


更に腕に力が込められた。


真吾を見ると、微かに笑っている。


「ごめん。お願い・・・離して。」






その瞬間握られた腕は引っ張られ、その反動でわたしは反対側へと飛ばされた。

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