抱きしめたい
・・・はずだった。


でも見とれている俺に彼女は自己紹介を始め、その後も1人でしゃべり続ける。


「わたし、小柳 凛です。
この辺は道とか良く分からなくて・・・・」


いい加減ウザくなってきて、黙って聞いてたらいつまでも話していそうな雰囲気をとりあえず壊してみた。


「あの…
挨拶なら親にしてくれる?」


するとそれまで話し続けていた彼女がピタッと黙り込んだ。




そして次の瞬間…



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