抱きしめたい
「感じワル!!」


「はっ?」


「キミ感じ悪い。
わたしは今、キミに自己紹介してんの。
しかもどう見ても年上のわたしに初っ端からタメ口って…
どうなの、それ!」


一瞬でも抱いた淡い恋心がもろくも崩れ去った瞬間だった。

そして勝手に逆切れ。


「アンタも俺から見たら十分感じ悪いけど。
ウチここ。後は親と話して。」






これが凛との初対面だった。



< 9 / 58 >

この作品をシェア

pagetop