A traburu meika-
そんな事知らない。


でも親戚の叔父さんがそんな事を言ってたかもしれない。





どちらにせよ、嫌がってもこのケバい女は私を連れてくだろな



扉ぶち壊したぐらいだ


まぁ壊したのはあの男だけど



だいたいさっきから


男があたしの荷物を外に運んでる姿が見える。





母親が立ち上がる

「ほら、荷物運び手伝いなさいよ。」



私は大きな鞄に荷物をまとめた。



部屋を見渡す


閑散とした部屋にギターとアンプが寂しく置かれている。






ギターはあたしの全部だ


昔も、今も、これからも

だからギターを手放す今、これからのあたしは空っぽになるんだろうな








『何も出来ない曲芸師はサル以下だせ糞ガキ』



奴等もそういってた
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