A traburu meika-

帰国

飛行機の中は無言で本当に気まずかった。
しかし久しぶりの日本に気分は上がる

「パン買ってるから食べなさいよ」


「要らん。」


「は?」


「頂きます…」


仕方なしに食べる


「あ、琢磨。今の旦那ね、もう琢磨でいいから」
母親の適当な紹介。
琢磨と言う男は宜しくとだけ言って運転を続ける



「桜子ちゃんだよね?今、何歳?」



「あ、へ?!」

突然、琢磨に話し掛けられてどもる



いや、何も知らないからと付け足された


「16」

私より先に質問に答える母親


「まだ高校生!?その歳で芸能の仕事やってたんだ…」


「まぁバンドは仕事とゆーか何とゆーか、」



趣味が発展してここまで来てしまったから何とも言えない

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