涙恋～片思い恋愛〜

伝えた思い －姫歌 sideー

【姫歌　side】


「涼太、やっぱり、雪見先輩ーー...」


雪見先輩の電話を切った後、先輩が言っていたことを涼太に伝えようと思った。


本当は、私が入るところじゃないのかもしれない。

だけどねーー...

私の分まで、頑張ってほしいんだ。


雪見先輩は、叶わぬ思いだって言ってたけどーー...

私の方こそ、無謀な恋をしちゃってる。


本当に、叶わぬ恋だって思う。

だって涼太はーー...

雪見先輩のことが、好きなんだから。



「美奈が、どうしたって言うんだよ?」


「実はね、白鳥先輩にーー...脅されてるみたいなんだ。」



涼太は、驚きを隠せないような顔でーー...

だけど、怒りに満ちているような顔をしていた。


本当に、雪見先輩のことが好きなんだ。