涙恋~片思い恋愛〜

過ぎ去る時間 -拓真 sideー

「あっ、美奈。」


涼太と、体育の授業を受けるために、
グラウンドに向かっていたらーー...

階段で、美奈に出くわした。



昨日、告白したらーー...
案の条、避けられてしまった。


朝も、美奈は約束の時間に待っていなかった。


「ごめん、急いでいるから。」


美奈は、そう言うと階段を駆け上がって行った。



やっぱり、幼なじみに「好き。」って言われたらーー...
気持ち悪いよな。

やっぱり、この想いを伝えないほうがよかったのかー...?


後悔しても、時間を巻き戻すことはできない。

それどころか、時間はどんどん進んでいく。

地球は回って、時間も過ぎ去っていく。
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