涙恋~片思い恋愛〜
「女にまで妬くなよ?」


涼太が、俺に近寄ってくる。

今、そのことについて考えていたんだつーの。


「あぁ、わかってるさ。」


「美奈、また可愛くなったよな。」


「俺の前で言うなんて、いい度胸してんじゃねぇか。」


「もちろん。
男たちの中で人気だぜ、美奈。

のこのこしてると、取られちゃうからな。
手放すんじゃねぇぞ。」


「わかってるさ。」



あんなことがあったんだから、
もう二度と、美奈の手を離さない。


俺はそう、あいつに誓ったんだ。



ホームルーム中に、
担任が転校生が来ると話していた。



「みんな、仲良くしてやれよ。」


担任がそう言って、栗色の髪の毛の女の子が入ってきた。
< 224 / 291 >

この作品をシェア

pagetop