涙恋~片思い恋愛〜
あたしは、未来ちゃんのことを、
友達だと思ってた。

たとえ、嫌がらせされてても、
拓真のことを奪おうとも、
あたしと未来ちゃんは友達だと思ってた。

拓真と同じ、幼なじみだと思ってた。


だけど、そう思っていたのは、
ーーーあたしだけ、だったんだ。



「だからね、美奈。
こんな最低な私だけど、友達になってもらえますか?」



友達じゃない。
さっきまで、そう言っていたのに。

ずるいじゃんか。
卑怯じゃんか。

そんな悲しそうな笑みを浮かべながら、
そう言われて、断ることができるはずがないじゃんか。



「もちろん!!」



「それから、美奈。

今まで、冷たい態度しててごめん。
拓真との関係壊そうとしてごめん。

謝っても謝りきれないことをしたと思う。
本当にごめんなさい。」
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