涙恋~片思い恋愛〜
「俺にはな、好きな人がいるんだー...」


いつもより、真剣な顔をしている拓真くん。


多分、知ってはいけないことなんだろう。

そう感じたが、拓真くんの発する言葉には間に合わなかったー...


「俺の好きな人はな、美奈なんだー...

だから、本当にごめん!!」


拓真くんは、その言葉とともに頭を下げた。


「拓真くん、頭をあげて?」


私は、拓真くんに優しく声をかけた。


つもりだったんだけどー...


私の心はそう、うまく動かないみたい。

だって、こんなにひどい発言をしちゃってるんだから。


「拓真くんとは、死ぬまで別れないよ?

美奈になんて、絶対に渡さないから。


もしも、拓真くんが私を捨てたならー...

死んじゃうからね?」
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