涙恋~片思い恋愛〜
「拓真、まだかなぁ。」


夕方、拓真と待ち合わせの映画館で拓真を待っていた。


いつもより、おしゃれをして化粧もしてみた。

拓真に映る顔が、一番素敵な顔であるためにー...


待ち合わせ時間から、もう30分もたった。

お店を見たりしてから映画を見ようと思ってたから映画上映時刻1時間前に約束していた。
だから、上映時刻まで残り30分。

そんなとき、私の携帯が鳴った。


「もしもし、拓真?」


相手は、拓真だった。

もう少しでつくから、待っててとか言われるんだと思ってた。

だけど、拓真が口にするのは私が考えていたのと真逆なことだった。


『美奈か?

ごめん、映画いけない。』


そう言った拓真の声は、少し曇っていたような気がした。



えー...

映画に、来れない?



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