涙恋~片思い恋愛〜
「桃香、無事か⁉」


そんな声と共に病室に駆け込んできたのは、桃香のお母さんとお父さんだった。

2人とも、急いできたみたいで、息が荒かった。

そりゃそうだよね、大事な娘がけがをしてるんだもんね...


「あっ、ママとパパ。

平気だよ。」


桃香は、そんな声と共に笑顔を作る。

お父さん、お母さんは安心したように胸をなでおろしていた。


「美奈ちゃんたち。

もう遅いから帰りなさい。

桃香のそばにいてくれて、本当にありがとう。」


そんな言葉と同時に、桃香のお母さん、お父さんは頭を下げた。

私と拓真も頭を下げた。


「お見舞い、ありがとう。

またね、拓真と美奈。」


桃香は、かわいらしい笑顔とともに、あたしたちに手を振った。
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