涙恋～片思い恋愛〜

捨てる覚悟 ー美奈 sideー

「拓真ー。まだかな？」


あたしは公園のブランコに乗りながらそうつぶやいた。

もう、夕方ー...

朝起きたのが、9時過ぎだったから、10時近くからずっと拓真を待って、公園にいる。


一生叶わない恋だと思ってきた。

この思いが恋じゃなくなればいいと思ったこともあった。


だけど、そんな悩みを解決するのは拓真の笑顔だった。

その度に感じるんだー。

拓真が"好き"だって。


叶わぬ恋だとしても。

意味のない恋だとしても。


あたしはこの思いを拓真に伝えますー…



そう決意した瞬間だったー...

私の決意が揺らいでしまうのは...