【完】あたしのとなりの不良くん


肩にかけてたタオルをとった。


バサ



「貸してあげる」



あたしの汗付きだけど…。


「さんきゅっ」


笑顔で言った海里はワシャワシャと髪の毛を荒く拭いた。

首も拭いて、顔もゴシゴシと。



「ほい」



あたしに向かって投げた。


フワリと香る匂い。

そのタオルをキャッチした。


タオルは別に臭くなかった。

汗臭そうだと思ったけど、全然そんなことなくて。



海里の匂いがした。
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