【完】あたしのとなりの不良くん
「ごめんなさい…」
2人の呟きが重なった。
「みわとゆうは偉いな!」
そう言った海里はニコニコ微笑んでいる。
「かい兄!あの人だれ!?」
そう言って指差してきたのは、みわちゃん。
……今更??
気付くの遅すぎるでしょ。
「千尋のことか!」
ポンと手をうった海里。
あたし以外に誰がいる。
「俺の友達だ!」
「なー」と同意を求めるかのように、あたしに笑みを向けてきた。
「あー…うん」
曖昧な返事をする。
友達になった覚えは…うん、ない。
友達というより、煩いクラスメイト?