【完】あたしのとなりの不良くん


「さと兄ー!かい兄がいじめたー!」


聞こえた声。

あれはゆう君の声だろう。



「海里ー!」



その声は海里の声より低い、男の人の声だった。

ドカドカと歩いてくる足音が此方に向かってくる。



「おら!海里!」



姿を現したのは、海里の身長より少し高く、暗めの茶髪の人だった。
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