【完】あたしのとなりの不良くん



「あの、」



いきなりかけられた声に、肩をビクンと跳ねさせる。


「……なんでしょうか…」


振り向いてみると、顔が整っている人が立っていて。

格好いいけど…あたしはこんな人しらない…。




…誰、この人……。



あたしは人見知りもあり、かなり警戒していた。



「ちょっと…いい?」



え、何この人…。


あたしは美香を見た。

美香はうんうん、頷いていて。



「はい…」



その謎の男に了解した。


あたしは席を立ち、男と共に教室を出ていく。




…その光景を、睨んでみていた者がいたなんて……。


…了解しなければ、何か変わっていたのかもしれない。



このときから、あたしの人生は狂い始めていたんだ。




< 184 / 376 >

この作品をシェア

pagetop