【完】あたしのとなりの不良くん

体育館裏に呼び出され、男はもじもじして俯いている。


「…あの、何ですか?」


用がないなら、帰りたいんですけど。

男は意を消したように、顔を上げ、あたしをみつめた。



「俺と…付き合ってくれませんか?」



…え。



「すいません。あたし好きじゃないんで」



頭を下げ、「ほんとに…ごめんなさい」と謝った。


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