【完】あたしのとなりの不良くん



「手、離して」



いつまでも手を握ってる海里。

今は、夏。

だから手の平が汗ばんできて、暑い。



「やだ」



…あれ。

前もこんなことなかったっけ?


あたしは海里の手を振り払った。


「暑い」


そう呟いてあたしは海里を置き去りにして、家の方向へ歩いていく。



「お、おい!待てよー!」



後ろから、海里の叫び声が聞こえても、あたしは無視をした。



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