【完】あたしのとなりの不良くん


…………
……





「ありがとね」



もう外は真っ暗だというのに、結局海里は家まで送ってくれた。


「おう!」


目の前には、にっこにこの海里がいた。



「じゃあ、また――」



ガチャ



あたしの声は、誰かが玄関を開けた音によって遮られた。


誰と思って振り返って見ると、



…面倒くさいことになった……。



あたしは「はぁ……」と溜息をついた。




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