【完】あたしのとなりの不良くん
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「もう!遅いわよ?」
ほんの少し怒ったお母さんの声が聞こえた。
「ごめん。海里はそこ座って」
「おう!」
あたしの隣の椅子に腰を下ろす海里。
「いただきます」
お父さんの声が聞こえ、あたしも「いただきます」というと、あたしに続いて海里も言った。
「海里くん、いっぱい食べてね」
「はい!」
海里はニコニコで、肉じゃがのホカホカのじゃがいもにかぶりついている。
すっごく幸せそうだ。