【完】あたしのとなりの不良くん



「良い湯だったー」



頭にタオルを被せながら、登場した海里。

タオルの隙間から顔を覗かせる海里は、可愛く思えた。


ちらっと時計を見ると、十時になりそうで。



「じゃ、もう寝るから。おやすみ」



そう言うと、「おやすみー」と返ってくる。



「海里、行くよ」


「おう!おやすみー」



海里もみんなに言っていた。


リビングを出ると、テクテクと頭を拭きながらついてくる海里。



ちゃんと、風呂場で拭いてこいよ…。



そんなことを思いながら、ガチャリと自分の部屋のドアを開ける。




< 266 / 376 >

この作品をシェア

pagetop