【完】あたしのとなりの不良くん



抵抗なんて出来ないまま、あたしは引き摺られるように連れていかれる。



こいつどこに連れていく気?

あーもう…最悪…。

ありえない…。



あたしの中から怒りがふつふつ沸いてくる。

こめかみがピクピクして今にもキレそうだ。



「放してください」


「はぁ?放すわけねぇだろ」



その言葉であたしの中の何かが、ブチと切れた。



「…キショク悪い……」



そう呟いたあたしは、思いっきり足を蹴り上げた。


ヒットした場所は…



「い、ってえええ!」



…そう男の大事なところ、だ。


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